
まずこだわったのは、キッチン。全員が台所に立つとお聞きしたので、グルッとシンク廻りを囲えるように配置しました。本当に仲のいいご家族で、以前はDKの一間で家族全員で過ごすことが多かったそうです。少しでも広く使っていただきたい。そんな思いもあって、キッチンから全ての部屋の状況が見渡せるようにしました。


三間続きの一番奥の部屋、元客間の和室です。三間続きになるので三部屋同じテイストのデザインにしつつも、和室を残したいとの希望でしたので、デザイン的に和洋折衷な部屋になりました。息子さんが気に入ってくださり、この部屋で多くの時間を過ごしてくださっているようです。耐震計算をしながら多くの壁を撤去補強したのですが、どうしても残った柱が一本あり、どうやって見せるか悩みました。お客様と相談し、太い八角柱として意匠することにしました。光天井とも雰囲気があって、とてもうまくいき安心しました。


あとはネコが3匹、犬が1匹いるご家族だったので、ペット対応にも各所考慮しました。ペット対応の床材にしたり、建具をすべてネコが爪を立てても逆に爪が遂げてしまうような研磨剤入りのものにしたり、ペットが通れるくぐり壁なども作りました。一番にうれしかったのは床暖房だったようです。人間・ペット、全てが自然と集う場所が生まれたようです。


今回、ホームウェルレディーの植松と岩崎にお客様へ取材に行ってもらったのですが、お客様からいくつかのうれしい感想を頂いてきました。午前中と午後に用事があったときに、どこかで昼食をとって、買い物に行ったりして時間を調整していたそうです。リフォーム後は、この空間にいたいから家で昼ごはんを作って家族でくつろいで、再び出かけるようになったそうです。とてもうれしい感想に頑張った甲斐があったなぁとうれしい気持ちでいっぱいになりました。